FOUR SEASONS OF NATURE PARK四季の植物
山中湖交流プラザきららでは
施設を彩る四季折々の植物を観ることができます。
SPRING春の植物
フクジュソウ
(キンポウゲ科)
2月下旬、園内でもいち早く咲く花です。旧暦の元旦に咲く黄金色の花なので「福告ぐ草」。その後「福寿草」に転化したそうです。
アズマイチゲ
(キンポウゲ科)
早春に湿地の縁に白い花を咲かせます。「東一華」と呼ばれ、「関東に分布するイチゲ」の意味を持ちますが、関東以外でも生育します。
カタクリ
(ユリ科)
早春、薄紫色の花弁を反り返らせ、下向きに花を咲かせます。鱗茎から採ったデンプンが本当の片栗粉です。
イヌスギナ
(トクサ科)
絶滅危惧 IA類
スギナが繁殖の為の胞子葉(ツクシ)と栄養葉(緑の茎)に別れているのに対し、イヌスギナは栄養葉の上に胞子を付ける。
SUMMER夏の植物
オカトラノオ
(サクラソウ科)
沢山の白い花を尾状につけ、先に垂れ下がる特徴があります。花は下から上に向かって咲きます(無限花序)。
ユウスゲ
(ユリ科)
花は夕方から咲き始め、翌日の午前中にしぼみます。葉がスゲに似ているので「夕菅」。花が黄色いところから別名は「黄菅」。
ヒオウギ
(アヤメ科)
高指山に群生地があり、毎年8月に「ヒオウギの里祭り」が行われています。葉の形が平安貴族が持つ檜扇に似ているのでこの名がつきました。
エゾミソハギ
(ミソハギ科)
絶滅危惧 IB類
旧盆の頃に咲く花で、山中湖では古くから盆花として利用されてきました。湿性地の減少と共に激減し、絶滅危惧種になっています。
SUMMER夏の水辺の植物
バイカモ
(キンポウゲ科)
絶滅危惧 IB類
浅くてきれいな水中に生えます。小さいながらも梅によく似た5枚の花弁を持っています。
ヘラオモダカ
(オモダカ科)
準絶滅危惧類
浅い水中に生える花です。白い花に比べ、名前の由来になった大きなヘラ状の葉が目立ちます。
タコノアシ
(ユキノシタ科)
湖沼や湿地に生える多年草で、全国的に減少し、絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。「蛸の足」によく似た花を茎頂に沢山つけ、秋には紅葉して「茹で蛸」状態になります。
ジョウロウスゲ
(カヤツリグサ科)
絶滅危惧 IA類
湖沼や川岸など生える多年草で、垂れ下がる果穂の優しげな様子から、上臈(身分の高い女官)に例えられました。
AUTUMN秋の植物
マツムシソウ
(マツムシソウ科)
名前からも秋を感じさせる花です。美しい薄青紫の花は小花の集合体で、外側から咲き、中心部の花は筒状になっています。
オミナエシ
(オミナエシ科)
「秋の七草」で、黄色い花と高い草丈から園内でも存在感があります。白花をつけるオトコエシと対比して付けられた名前です。
フジバカマ
(キク科)
ヒヨドリバナによく似た藤色の小花を多数つけます。筒状の小花を逆に見ると、花柱が足に、花弁が藤色の袴に見えることから、「藤袴」と呼ばれたそうです。
ワレモコウ
(バラ科)
赤紫色の花穂が目立つ花です。この花穂は小花の集合体で、上から順に咲いていきます。小花に花弁は無く、4枚の萼が花弁のように見えます。
WINTER冬の植物
トチノキ
(トチノキ科)
冬芽の中でも大きくて存在感があります。粘りけのある樹脂を出すため、光って見えます。
リョウブ
(リョウブ科)
冬芽の上に可愛らしい笠を被っています。この笠は剥がれやすいので、冬芽が露出しているものもあります。
オニグルミ
(クルミ科)
大きな冬芽と共に、葉が落ちた痕跡が大きく目立ちます。葉痕は形も面白く、ヒツジの顔のように見えませんか。
サワグルミ
(クルミ科)
毛筆の形をした大きな冬芽です。その下には葉痕も目立っています。こちらはサルの顔に見えませんか。